コーヒーをいつから好きになったのだろう〜キャンプとコーヒー〜
キャンプとコーヒー
コーヒーが好きだ。
子供の頃は砂糖なしでは飲めなかったし、こんな苦いものよく平気でブラックで飲んでるな、と大人たちを見ていた。
ところが、自分も大人になっていくにつれて、苦味を楽しめるようになっていった。大学生の頃にはもう、コーヒーには砂糖は入れず、ブラックが普通になった。
コーヒーの味をそのまま感じたくて、というよりかはカッコつけていただけなのかもしれない。
苦味といえば、ビールやピーマン、ゴーヤなんかが浮かんでくる。どれも大人の味で、子供の頃は苦手だったという人が多いのではと思う。
ストレスが溜まっていると、苦味を旨みとして感じやすくなるということだから、ビールを大層美味しく感じる今日この頃は、私自身、大変なストレスを感じているということだ。
なるほど、これは休息が必要だ。
キャンプはそんな休息をもたらしてくれる、最高の遊びだ。
そしてキャンプにはコーヒーが合う、と個人的に思っている。
コーヒーの始め方
コーヒは豆を挽くところから始めるのが良い。
インスタントコーヒーや、ドリップパックは基本的にお湯を注ぐだけだから簡単だが、面白味がない。せっかくキャンプに来て優雅に時間を使えるのだから、コーヒーを作る過程も楽しみたい。
コーヒー粉を使う方法もある。
こちらは豆を挽く過程を省略できるので、豆を挽くのが面倒くさい人におすすめだ。
作る過程が大事という割に、面倒だったら省略しても良いという少し矛盾した形になってしまったがご了承いただきたい。
コーヒー豆を挽くにはミルが必要だ。
キャンプに持っていくならできるだけ小さいやつが良い。ハンドルを取り外せるタイプがおすすめだ。
コーヒー豆を挽くと、ガリゴリという音と共にふわっとコーヒーの香りが出てくる。どんな味がするのかを香りから想像しつつ、ひたすらハンドルを回していく。
実は、このコーヒー豆を挽く作業、人によっては重労働になる。
ゆっくり回していては、一向に挽き切らないのだ。細挽きならなおさら。
これが負担に感じる人は電動ミルを使うと良いだろう。ハリオからキャンプでも使えそうなコンパクトな電動ミルが出ているから参考にして欲しい。
そうして、一生懸命に挽いたコーヒー粉をドリッパーに入れる。ここからはお湯を注ぐだけ…ではあるが、コーヒー好きならお湯の注ぎ方にもこだわる。
沸騰したてのお湯ではなく、90℃くらいの少し落ち着いたお湯を使うのもポイントだ。
まずは、コーヒー粉全体が濡れるくらいにお湯を注いで1分待つ。
これは、蒸らしの工程だ。
コーヒー粉全体にお湯が浸透しないまま抽出をしてしまうと味が不安定になる。美味しいコーヒーを飲みたいなら、ここでひと息、きちんと待つことが重要だ。
次に、お湯を注いでいく。
ここでは、お湯の注ぐ速さに注意して欲しい。早く注ぐとスッキリとした味わいに、ゆっくり注ぐと深みのある味わいになる。これは好みの問題だから好きにすると良い。
そうして、お湯を注ぎ終わったらドリッパーからコーヒーが垂れなくなるのを待たずにドリッパーを引き上げる。
もったいないからと最後の一滴までコーヒーが滴るのを見ていては、コーヒーと一緒にエグ味も抽出されてしまう。
コーヒーが落ちきる前にドリッパーを引き上げることが重要だ。
さ、これで美味しいコーヒーの出来上がりだ。
お湯の温度を変えてみたり、ドリッパーを変えてみたり、お湯を注ぐ早さを変えてみたり…
同じコーヒー豆でもそれぞれ違った一面を見せてくれる。それを楽しむ。
今日もキャンプ場で、コーヒー豆を挽く音がする。