キャンプで頼もしいコットン(綿)生地
コットン(Cotton)とは?
コットン(Cotton)とは日本語で綿のことです。
アオイ科ワタ属の植物からとれる「ワタ」からできる木綿のことを指します。
コットンの特徴
吸水性に優れている
天然繊維であるコットンは、その断面が空洞になっているため、水分を多く含むことができ、化学繊維よりも吸水性に優れています。
汗などの水分をしっかり吸水するため、下着やインナーに適しています。また、濡れた状態のほうが強度が増すため、洗濯に強い素材なのです!
ところが、吸水性に優れている反面、乾きにくいといったデメリットもあります。
肌触りが良い
繊維の先端が丸くなっているため、化学繊維と比べて肌触りが良く、柔らかい生地に仕上がります。
ちなみに、ペンドルトンのタオルブランケットはコットンでできており、肌触りがよく、燃えにくいという特徴があります。
夏は涼しく、冬は暖かく
コットンの繊維は、中心部分が空洞になっているため、空気の層で包まれているような状態となり、外に熱が放出されにくいのです。
そのため冬は体温を外に逃がさず、温かさを保ってくれます。
夏は、汗を吸収した繊維から水分が蒸発する際に、気化熱で熱を奪っていくため、体温を下げる働きをします。
コットンは熱に強い
化学繊維の生地は火の粉があたった瞬間に溶けて穴があいてしまいますが、コットンの生地は溶けたり軟化したりしにくいのです。
ポリエステル | ナイロン6 | コットン | |
融解点(℃) | 255~260 | 215~220 | なし |
軟化点(℃) | 238~240 | 180 | なし |
※コットンは溶けたり、柔らかくなったりはしませんが、235℃で分解、275℃~456℃で燃焼します。
そのため、焚き火ウェア等には難燃性の生地としてコットンがよく使用されています。
キャンパーであれば、きっと経験があると思いますが、ナイロン生地のパーカーやパンツだと、焚き火の火の粉があたった瞬間に穴が空きます。暗闇で知らず知らずのうちにお気に入りのアイテムが穴だらけに…といったことも起こり得るので、キャンプで焚き火をする際はぜひコットン生地のウェアを着ていきましょう!
とはいっても、まったく燃えないという訳ではないので、不用意に火に近づいたり、わざと火で炙ってみるなんてことはしないでくださいね!
以上、コットン(綿)についてまとめてみました。