カーフェリーで行く佐渡の旅 - 第1話
自宅から佐渡汽船へ
搭乗するフェリーは朝6時発。早朝の便のため、まだ外が暗い朝4時頃に起きた。天気予報は雨マークだったが、どうやら雨は降っていないようだ。一緒に旅する仲間たちと共に赤いインプレッサに乗り、佐渡汽船ターミナルまで向かった。この赤いインプレッサが今回の旅の足となる。私のものではない。友人のものだ。
さて、佐渡汽船へ向かう車中から旅は始まっている。テンションの上がった湘南ボーイ(Y)が話を盛り上げていた。私は後席の真ん中というポジションで、ジンバルに固定したスマホで道なりをひたすらに撮っていた。
この赤いインプレッサは5人乗りである。5人乗りの赤いインプレッサに5人乗っている。ちょっとぎゅうぎゅうだ。
佐渡汽船に到着すると、車に乗ったままサーモグラフィーで体温を計測され、5時20分まで指定の場所で待機するように言われた。待機場所の付近には自動販売機コーナー「マーメイド」というこじんまりとしたスペースがあり、カップヌードルの自販機が置かれていた。友人Dはこのような雰囲気の場所(終場所と彼は呼んでいる)が大好物らしく、とても興奮していた。
いよいよフェリーに搭乗
5時20分になると、私たちは車に乗ったままフェリーに搭乗した。車を乗せるのはフェリーの底部分で、ここから階段を使って客室へと向かう。客室は等級があり、私たちの客室は2等級。ジュウタンがひかれた広いスペースがいくつかあり、そこに雑魚寝するタイプである。佐渡まで2時間半、仮眠をとるだけならこれで十分だ。
ところで、まだ出港まで時間がある。少し船内を散策してみよう。
船内散策
車を積まない一般客は、佐渡汽船ターミナルから伸びるボーディングブリッジを渡ってフェリーに搭乗する。その入口には、階段や受付お土産コーナーがあり、なかなか賑やかだ。ちなみに受付では毛布を配布していた。ありがたい。
奥には食堂があったが、営業していなかった。早朝の便だからだろうか。さらにその奥にはイベントスペースがある。なるほど、まさに動くホテルである。豪華客船ではないけれど、十分楽しめる船内になっているようだ。
そうこうしている内にドラが鳴り始めた。これが出港の合図だ。朝も早かったことだし、到着まで仮眠をとることにしよう。
つづく