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ミックスダウンとマスタリングの違いとは
ミックスダウンとマスタリングという、DTMをやっていたらよく聞くワードがあります。イコライザーを弄ったり、コンプレッサーを弄ったり、2つとも同じような工程で進められるので、混合しがちです。 今回はそれぞれの言葉の意味と、作業の役割について解説します。
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ミックスダウンとマスタリングの違い、理解していますか?
ミックスダウン
ミックスダウンとは、別名トラックダウンとも呼ばれ、それぞれの楽器の音量を調節し整えていく作業のことをいいます。
個々のトラックの音量調節や、周波数帯域の調整を行います。
具体的には、音量を展開に合わせて自動的に調節されるようにオートメーションを書いたり、イコライザーでその楽器の周波数帯域を制限して、他楽器とぶつからないようにしたりします。
この作業で曲の質が決まるといっても過言ではありません。エンジニアの個性が出るところでもあります。
最終的には、ステレオの 2mix が出来上がります。
これはマスタリングの前段階で、ミックスダウンをするまでに曲を完成させておく必要があります。
マスタリング
マスタリングとは、各曲の音量と音圧を調整する作業のことをいいます。
ミックスダウンが各トラックの音量を調節するのに対して、マスタリングは曲ごとの音量を調節します。アルバムをつくる際に、曲ごとに音量が違ったら聞きづらいですもんね。
また、マスタリングをすると音圧が上がります。同じ音量で聞いているのに、マスタリング前とマスタリング後では、マスタリング後のほうが音が大きく聞こえます。
まとめ
ミックスダウンとマスタリングの違い、お分かりいただけたでしょうか。
ミックスダウンとマスタリングは通常、別の工程ですが、最近は DAW で一気にやる人も増えているそうです。マスタリングをすると、音圧が上がるので、初めからマスタリングプラグイン(マキシマイザー等)を掛けたまま音作りをする人もいます。
近年、音圧戦争なるものがあるようで、音圧を上げたもの勝ちと思われがちです。しかし、音圧を上げたことによるダイナミクスの損失、音の劣化などを考えれば、マキシマイザーの掛けすぎは良くありません。 キレイに音圧を稼ぐことを心がけましょう!
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